グリップレベルの低いソフトな路面のための非対称タイヤ。

ダンプ、ウェット、限定的なぬかるんだコンディションに適したタイヤです。ドライコンディションならば、不規則で緩い地面や砂地でも使うことができます。踏み固められた地面や高速走行にはあまり適しません。
トレッドパターンはKをベースにしています。幅が狭い空白の多いトレッドパターンを採用しており、グリップの低い路面でもロードホールディンと性能のバランスに優れています。

剛性を下げた構造を採用していますので、路面密着が重要なカーブの多いルートでは不規則な路面でもタイヤの路面への対応力が高く、ステアリングが楽です。

天候や路面密着性によって、異なるコンパウンドを選択することができます。

    Km
    テクニカル・アドバイス

    タイヤの識別
    マーキング
    装着
    トレッド温度
    空気圧
    トレッドのハンドカット
    タイヤの識別
    タイヤの側面には基本的なタイヤのサイズ、リム直径、リム幅などの表示があります。
    ラリータイヤの側面に表示されている2種類の表示の読み方をイラストで解説します。

    C: 通常のセクション幅をミリ単位で表示 - 225
    D: 通常の外周直径をミリ単位で表 - 600
    d: 通常のリム直径をインチで表示 - 16

    C: 通常のセクション幅をミリ単位で表示 - 205
    h/C: タイヤのテクニカル・シリーズ。セクションの高さ(ミリ単位)と通常のセクション幅(ミリ単位)の割合 - 65
    ラジアル構造 - R
    d: リムの通常のリム直径をインチ単位で表示 - 15
    マーキング
    ラリータイヤのトレッドバージョンは、アルファベットと数字によって表示されます。 アルファベットはトレッドの種類を表し、それに続く数字は使用タイプを表します。 例:  RX 7
    装着
    タイヤの装着は、専用の機械や道具を用いて安全手順に則った作業を行う専門家に依頼しましょう。
    タイヤをマウントする前に、ビーズやタイヤに直接触れるリム周辺を清掃して下さい。

    タイヤのマウントには必ず専用の潤滑剤を使用してください。シリコンや石油系の潤滑剤は使用しないで下さい。

    空気漏れを防ぐためにバルブの状態を確認してください。シールをチェックします。金属性のものは締め付け具合をチェックします。ラバーシールにひび割れや切れ目がないかもチェックして下さい。必要な場合は、交換します。走行中は必ずタイヤのバルブカバーを装着して下さい。

    回転方向や内側/外側サイドウォールの取り付け位置は、サイドウォールの表示に従って下さい。

    タイヤに空気を注入する際にはセイフティ・ケージを使用して下さい。
    分解作業中にタイヤをリムから外す際には、内側のバルブ装置を取り外し、完全にタイヤの空気が抜けていることを確認して下さい。
    トレッド温度
    コンパウンドを決定したり、キャンバーやトーなどを最適化するには、トレッド温度を測るのが一番です。

    インナー(クルマの中心に一番近い側)、センター、アウターの、3カ所のトレッドの温度を測りましょう。

    平均温度が表の範囲内であることを確認してください。インナー、センター、アウターの温度差は20度以内、フロントとリヤの温度差は25度以内であることを確認して下さい。

    計測値がそれ以上だった場合、クルマのジオメトリーを調節するか、異なるコンパウンドを装着することをお勧めします。
    空気圧
    使用中の空気圧は、タイヤのサイズとそれにかかる負荷の大きさによって決まります。言い換えれば、車種、車重、走行コンディションによって異なります。

    車重やスピードや加速による負荷が大きくなる場合は、空気圧も上げる必要があります。いかなる場合も、1.6バール以下の空気圧でタイヤを使用しないで下さい。

    タイヤの空気圧を下げすぎると、サイドウォールに過剰な力が加わったり、リムから外れたりしてタイヤ破損の原因になります。“ホット”時の空気圧は、通常、2.2から2.5バールです。

    ヒーターの種類、使用時間、環境条件によっても異なります。
    トレッドのハンドカット
    トレッドをハンドカットしてグルーブのサイズを大きくすることができるタイヤがあります。

    ドライとウェット、もしくはグラベルと岩が混ざっている路面と砂の路面の中間のインターミディエイトのコンディションの場合、ハンドカットでグリップを高めるのが有効です。
    ただしこの場合、オリジナルのトレッド設計が約束する効果は発揮しません。

    ハンドカットは専門家が専用器具を使って、安全基準に則した形で行ってください。

    赤で表示されているのがハンドカットできる部分です。
    ピレリモータースポーツタイヤ Km

    Km
    テクニカル データ

    tyre size version
    (mm)
    diameter
    (mm)
    section width
    (mm)
    D
    tread wdt
    (mm)
    CB
    rolling circumference
    (mm)
    rim
    tyre size195/70R 15 TL version (mm)KM6 diameter (mm)650 section width (mm)203 tread wdt (mm)170 rolling circumference (mm)1954 rim6
    tyre size205/65R 15 TL version (mm)KM4-KM6 diameter (mm)649 section width (mm)226 tread wdt (mm)170 rolling circumference (mm)1951 rim7
    安全についての注意: 正しく使用しないと、危険な場合があります。タイヤメーカーの指示に従って下さい。各モデルのタイヤの装着については、自動車メーカーの推奨を参考にして下さい。

    PIRELLIのオフィシャルモータースポーツディーラー